◆1月下旬に放送された「あさイチ」で、映画の特集をした回がありました。取りあげられた作品は「国宝」、個人配給の「赤い糸 輪廻のひみつ」「響け!情熱のムリダンガム」など多岐に渡りました。
今回紹介する4年前の66号でも触れていますが、「あさイチ」で紹介されると<反応>が違うんですよ。
「空白」について触れた段落の結びに書いた一言は、「いわきポレポレ映画祭」の上映作品の候補に挙がっていたことを匂わせたものです。そして、今回それに触れたということは、つまり…。←察してくださいませ。
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まちポレ壁新聞 №66 2021年12月6日
わたしの知らない世界
Time My-Scene ~時には昔の話を~ (vol.31)
この仕事に就いた当初は、土曜夜のオールナイトがあったために土日はなかなか休むことができずにいました。その反面夕方に出勤するので、土曜の昼間は空いているわけです。これが有難く、映画を見たり友人たちと会ったりする時間が取れました。
しかし、それは若くて体力もあったからこそできたこと。今はオールナイトなんかとんでもないっ。最近は遅番が二日続くと「何となく体がダルイ」状態です。トホホ。故に遅番出勤前に映画館へゴーなんてとんとなかったのですが、先日久しぶりにまちポレで「テーラー 人生の仕立て屋」を見てから仕事に行きました。
若い人が「王様のブランチ」の映画コーナーで、見る映画を選ぶ参考にするのと同様、中高年のそれにあたる番組はNHKの「あさイチ」です(笑)。
たまたま私が見た日にこの「テーラー」を取りあげていたのです。前から何となく気にはなっていたけれど、紹介を見て「知らないから見たい」度合いが強まりました。
ギリシャ本国では評価されているようですが、日本での口コミは賛否両論といったところ。私はまだ自分のところで公開中なので(注/執筆時点で)扱いにくいのですが、<ちょっと変わった>作品でした。全てを説明しないし、深刻ぶった感じは受けないし、内容に相反する音楽もそうです。何より、ギリシャの経済の情勢や風習を分からないと、上辺だけの理解しか得られないように思います。他国での評価が入ってこないのはそういったことも関係あるのでしょうか。
その日は「モロッコ、彼女たちの朝」という作品も紹介していました。こちらは全くサラの状態だったので興味を持ったのですが、残念ながら放送前日にまちポレでの上映は終了していました。それぐらい話題にならなかったということです。モロッコの映画として初めて日本で劇場公開されたわけですが、ロングライド配給のためかシャンテに出たんですね。作品自体、見かけは岩波系なのに。確かにシャンテもお洒落で格のある劇場ですが、初めて公開される国というのにスポットを当てて岩波ホールに出ていれば、マスコミ受けは良かったように思います。
この二作についていろいろ調べると、過去作のフィルモグラフィーは原題表記のものがほとんどです。様々な国の映画が見られるようになったと言いながらも、実際にはまだまだごく一部に過ぎないのに気付かされます。
ただこの二本にはいくつか共通点があります。①ともに30代後半の女性監督作であること。②主人公の女性の娘がストーリーに絡んでくること。もちろん後者は未見なので、資料上で分かった共通点にしか過ぎないのですが。
後者はあとで追いかけてみようかな。
いつもの長いあとがき
このところ、新作に触れる機会が増えました。
「空白」を見てしみじみと感じたのは、プロデューサーの存在です。
製作がスターサンズ、「新聞記者」の会社です。川村光庸氏が企画と製作に名を連ねています。この方は、<権力>がキライなんですね。とことん抗います。それはマスコミの扱いに如実に表れています。
ただ、感情移入しやすい物語ではありません。あそこまで行っちゃうと。見ていて非常に疲れて、胸クソ悪くなるぐらいです。この感覚はあぁそうだと「宮本から君へ」を連想してしまったのですが、なるほどあれも川村光庸氏のプロデュースでした。
クールビューティの片岡礼子さん。「愛の新世界」から27年。私は久しぶりに見たのですが、お母さん役にビックリ。最後の彼女の意外な言動には泣かされます。
この作品、いわきで見られますかね?
「梅切らぬバカ」は、「日日是好日」を思い起こさせる雰囲気があります。もし樹木希林さんがいれば、代わりに演じていたかもと感じました。お客様もその辺を察したのか、まちポレとしては久々のヒットと言えます。私好みの脇役たちが大挙して出ていて、ニンマリ。
劇中に出てくる『お互いさま』、改めていい言葉ですね。それを肝に銘じて生きていけば、もう少し生きやすくなるはずです。
ところで、まちポレ4階をマイナーチェンジしました。例えば、ディスプレイの小物として、あるミュージカル映画のポストカードを置いてみたり。ジーン・ケリーというのは誰でも分かるとも思いますが、さてタイトルは? 私は全く知りません(笑)。ただ単に、ロバート・キャパの写真展に行ったとき、場面写真から選んだというだけです。
で、たまたまなのですが、東京テアトルが『テアトル・クラシックス』と題した、往年の名画のリバイバルを年二回の予定で行うことを発表しました。その第一回目がミュージカル映画6本の特集上映。これはちょっと楽しみ。
「空白」を見たあと、同じビル内にあった大戸屋でお昼を食べたのですが、遙かン十年前、学生の時にここを先輩から教わり、文芸坐の帰りには、よく池袋店の大盛カレーライスで腹を満たしたものでした。それが今ではモールにまで出店ですからね。隔世の感があります。しみじみ。 (沼田)











