お知らせ

【『市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき』 開催のお知らせ】

◆まちポレいわきでは、来月7月にリニューアルオープン7周年を迎えるあたり、下記の特集上映を開催いたします。


■特集テーマ■
『市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき』
※37歳で世を去った銀幕のスター・市川雷蔵の映画デビュー70周年記念上映

■開催期間■
8/15(金)~9/11(木)までの4週間
※週替わりで、連日朝と昼2作品ずつ、計8作品上映

(Aプログラム) 8/15~、 (Bプログラム) 8/22~、 (Cプログラム) 8/29~、 (Dプログラム) 9/5~


<上映作品>

・(Aプログラム)「陸軍中野学校4Kデジタル修復版」(1966年/黒白/1h36/増村保造監督) 10:05~

諜報養成機関への所属を命じられた青年将校・三好次郎(雷蔵)は戸籍を抹消され、過酷な訓練を経てスパイへと変貌していく。婚約者(小川真由美)は突然姿を消した彼を探し求めるが・・・。俳優の個性を引き出す増村監督の演出が光る一作。2024年に完成した4Kデジタル修復版は東京国際映画祭にてワールドプレミア、雷蔵祭では今回初上映。

©KADOKAWA 1966


・(Aプログラム)「眠狂四郎炎情剣4Kデジタル修復版」(1965年/カラー/1h23/三隈研次監督) 12:05~

幕府の奥深くに渦巻く陰謀を背景に、サドな姫君やキリシタンを誘惑する町娘、体当たりで狂四郎を狙う鳥追い女らが登場。黒い鳥の襖の前で繰り広げられる狂四郎(雷蔵)とぬい(中村玉緒)のシーンなと、ドラマティックなカメラワークと照明が、4Kデジタル修復によりさらに印象的に。三隅監督が眠狂四郎シリーズのメガホンをとったのは本作が2本目。

©KADOKAWA 1965


・(Bプログラム)「新源氏物語 4Kデジタル修復版」(1961年/カラー/1h42/森一生監督) 10:05~

光源氏(雷蔵)の愛を求めるのは、桐壺・藤壺(寿美花代)、葵の上(若尾文子)、朧月夜(中村玉緒)、末摘花(水谷良重)ら美と個性あふれる女たち。大映京都のセンスと技術を注ぎ込んで表現された平安絵巻の世界はまさに夢のよう―この作品でしか見ることのできない雷蔵演じる光源氏のせつないばかりの美しさはため息もの!

©KADOKAWA 1961


・(Bプログラム)「ぼんち」(1960年/カラー/1h45/市川崑監督) 12:05~

激動の戦前・戦後を背景に市川雷蔵が軽妙な演技で魅せる、華麗なる女性遍歴。京マチ子、若尾文子、草笛光子、山田五十鈴、越路吹雪ら女優陣との丁々発止は愉快痛快。雷蔵の俳優としての幅の広さを堪能できる傑作。原作・山崎豊子、撮影・宮川一夫。

©KADOKAWA 1960


・(Cプログラム)「炎上 4Kデジタル修復版」(1958年/黒白/1h39/市川崑監督) 10:05~

吃音の青年僧・溝口(雷蔵)は、なぜ国宝に火をつけねばならなかったのか一監督・市川崑、脚本・和田夏十・長谷部慶治、撮影・宮川一夫による雷蔵の現代劇初挑戦となった意欲作。雷蔵は本作でキネマ旬報ベスト・テン男優賞を受賞するなど大きく飛躍した。

©KADOKAWA 1958


・(Cプログラム)「破戒」(1962年/黒白/1h58/市川崑監督) 12:05~

被差別部落出身の教師・丑松(雷蔵)の苦悩を描く文芸大作。雷蔵の哀しみをたたえた演技は必見。差別する人間の心の冷たさを想わせる雪景色など撮影・宮川一夫がその手腕を存分に発揮。本作でデビューした藤村志保の芸名は、本作の役名と、原作者の島崎藤村にちなんだもの。

©KADOKAWA 1962


・(Dプログラム)「華岡青洲の妻4Kデジタル修復版」(1967年/黒白/1h39/増村保造監督) 10:05~

世界で初めて全身麻酔による手術に挑んだ医師・青洲(雷蔵)を巡る母・於継(高峰秀子)と妻・加恵(若尾文子)の異様な関係を描いた一作。嫁姑の心情が尊敬と慈しみから嫉妬と執着に変化する様に背筋が凍る。4Kデジタル修復でより鮮明に浮かび上がってきた、登場人物たちの人生とともに変化する衣裳の風合いなど細やかな表現なども必見!

©KADOKAWA 1967


・(Dプログラム)「ある殺し屋」(1967年/カラー/1h22/森一生監督) 12:05~

一見平凡な小料理屋の主人・塩沢(雷蔵)は高額な金で殺人を請け負うプロの殺し屋という裏の顔を持っていた・・・。脚本・増村保造、撮影・宮川一夫そして監督・森一生の超豪華スタッフが贈る、和製フィルム・ノワールの傑作!凄味漂う雷蔵の抑制した演技も必見。

※すべて2K上映となります。

 

<料金>
一般1,600円、シニア1,200円、有料会員・学生1,200円、障がい者・高校生以下1,000円