壁新聞

【『まちポレ壁新聞 -電子版-』更新しました。】Vol.50

◆いつの間にやらアーカイブも50回となりました。
節目となる今回は、4月12日から開催中の『インド印映画まつり』を中心に書いた、一年前の106号を紹介します。見出しを『友達の輪』とせず、どうしてカタカナにしたのか…忘れました(笑)。

◆『まちポレ壁新聞』最新129号『オールウェイズ』(4/11発行)は、5階ロビーに掲示中です。
 ※111号以降のバックナンバーのファイルもあります。

まちポレ壁新聞 №106 2023年4月23日

友だちのワ

Time My-Scene ~時には昔の話を~ (vol.71)

 インド沼に片足を突っ込んだおかげで(まだ溺れてはいない笑)、この半年で新しく何人かとお近づきになれました。
 その一人がSNSで『ミリしら』という言葉を使っていたのです。読んだ瞬間、私の頭の中は?マークで埋め尽くされました。社内で聞いても誰も知らないし(ちなみに全員40歳以上笑)、何かの誤変換かミスタッチ?と思いながら試しに検索してみたら…出てきました。『1ミリも知らないこと』なのですね。更にこの言葉は10年以上前から出回っていたようでビックリ! 全く俗世間には疎くて。

 そんなミリしらだったインド映画の面白さに目覚めるきっかけとなったのは、5ヶ月前に行った『インド印映画まつり2022秋』での「マガディーラ勇者転生/完全版」(2009年/2018年公開)と「あなたの名前を呼べたなら」(2018年/翌年公開)の硬軟2作品でした。
 自分で言うのもなんですが、この選定が良かったから結果的にインド映画を〈好んで〉見るようになったと言えます。インド映画という枠には関係なく、純粋に映画として優れていたからです。
 そうは言ってもまだ、すぐに書き出せるぐらいの作品としか対峙していません。「響け!情熱のムリダンガム」、そして『インド印映画まつり2023春』の「エンドロールのつづき」「RRR」「めぐり逢わせのお弁当」の3作品、これだけです。
 ただし、見てお分かりかとは思いますが、ハズレがありません。これで目覚めない方がオカシイと言える作品群です。そして、夏には「バーフバリ」2部作プラス他2本が控えていて、まさに垂涎のラインナップと言えます。
 
 『インド印映画まつり」を始めるにあたっては、ホップ→ステップ→ジャンプの〈三段跳び計画〉を立てていました。つまり、「バーフバリ」は、〈着地〉に当たり、これをするためにこれまでの作品を上映してきたのです。そういった意味ではプラン通り進んでいるとも言えるのですが、一つ想定外だったのは、今日のインド映画の隆盛ぶりです。そう言うとにわかファンのお前が言うなと言われそうですね。
 確かにミリしらの発言の主は、何年か前に先んじて社内報でインド映画の特集をしていたのに、反応は皆無だったそうです。当然言えば当然か(笑)。ちょっと時代の最先端を行き過ぎていたんですね(笑)。

 そしてもう一人は、過去二度行ったマサラ上映の指南役を買って出てくれた方です(実名を挙げてもいいんですがね笑)。
 それまでその方とは、友人を介してある映画祭会場で2度ご挨拶をしただけだったのですが、半年前から急接近しました(笑)。以来、微に入り細を穿つアドバイスをして頂き、今ではほぼ毎日LINEでやり取りする関係になりました。

 このお二人の共通点は、実際にネパール、インドで暮らした経験があるということです。そうなるともう血肉となっているわけですから、その発する言葉は、「RRR」で流れる血のしずくみたいなもんですよ(ナンノコッチャ)。

いつもの長いあとがき

 そんな二人の〈みことば〉に耳を傾けながら、『夏まつり』の残り2作品を鋭意選定中です。具体的にリストアップは済んでいるのですが、権利の所在に加えて、上映時間の長さも重要な要素になってきます。そうなると限られてくるんですよね(笑)。今しばらくお待ちください。

 しかし、「RRR」の初日を3月10日に決めたころは、もうどこでもやってないであろうという〈隙間〉を狙ったのに、こんなにあちこちでロングランや再上映が続出する大渋滞となろうとは誰が予想したでしょうか? これこそ最大の想定外でしたね。 
 「RRR」の最大の魅力は、長時間チカラが入りっぱなしで疲れてしまうにも拘らず、鑑賞後は楽しいRハイ状態にさせてくれることです。
 先日、5Rめの鑑賞を終えた前出ミリしらの方は饒舌になり、初めて「RRR」を見たお客様と初対面で意気投合し、ずっと話し込んでいました(笑)。更に、夏のマサラの宣伝までしてくれたそうな(笑)。また一人、沼の民を増やしてくれました。
 
 この回の上映は、場内の空気がそんな感じだったのか、別の方もうなされていました(笑)。鑑賞後、パンフレットをお求めに5階に上がって来た、その方との会話を再現すると–。
「ちなみに(お求めになられた)2冊のパンフレットの使い道は?」→「会社に一冊、家に一冊」→「正しい使い道です」→「実は入る前にも買って、3冊あるんです(笑)」。更に続けて、「1週間、延長しました」→「毎週見に来ます」→「毎日来て欲しいです」→「仕事があるから毎日は無理なんで、1年ぐらい続けてください」→「毎日、10人ぐらい連れてきてくれたら可能です(笑)」
こんな感じで、鑑賞後ハイになったときにしか出来ないような会話がとめどなく続きました(略しますが、ホント)。

ところで皆さん、「トリとロキタ」のポスターを見て何かお気付きになりませんか? ほら、二人の握手がまさかの! 外国でのこの握手には何か大きな意味があるのでしょうか? 沼の民の皆さん、教えて欲しい!     (沼田)