壁新聞

【『まちポレ壁新聞 -電子版-』更新しました。】Vol.74

◆Xに投稿した「インド印映画まつり2025冬」のハッシュタグに「ディーピカイチ」と付けたのですが、反応が皆無。それもそのはず、このことは昨年3月の「RRR」再マサラ上映後の二次会にいた、ほんの数名にしか通じないのでした。そこで今回は、その発言を採録した1年近く前の128号をご紹介します。

 

◆『まちポレ壁新聞』最新145号『よっ、待ってました!』(1/22発行)は、5階ロビーに掲示中です。

※121号以降のバックナンバーのファイルもあります。

まちポレ壁新聞 №128  2024年3月30日

超弩級

駅前純情シネマ その22

5回目の鑑賞にして、やっと自分ところで「RRR」を見ることができました。単なるめぐり合わせからたまたまこうなっただけですが、そんなことよりも封切から1年5ヶ月経っているのに、ウチをはじめ、全国どこかしらで上映しているということの方に着目、また称賛すべきことでしょうね。

自分自身は前回の鑑賞から半年近く空いているし、その間にネット記事、そして何より『RRRをめぐる対話』を読んだこともあり、冷静により深く見られた気がします。年に一度は見たいし、もうこうなったら毎年3月を「RRR」記念月にしたいなという妄想すらいだきました。

 

前年は土曜日が3月11日にぶつかってしまい、この日にマサラ上映をすることに抵抗があったのですが、参加された皆さんからは好意的な声が多く寄せられました。それで今年は『いわきを忘れない』というテーマを正面から掲げて、3月9日に実施しました。元日に能登半島地震があったことも踏まえて、今年も初めは黙祷から入っていただきました。こうして毎年3月にいわきに来るなり、あるいは思い出してくれたりしたら嬉しいですね。

 

そのあとは、もうお祭り騒ぎのマサラ上映です。

ただ、まちポレのマサラは私自身も感じているのですが、毎回「アットホーム」という声が聞かれます。これは単に劇場のスケール感や入客数だけではないように思うのですが、なにぶん他会場のそれを、昨秋の水戸藝術館応援上映しか経験したことがないので分かりません。<ただなんとなく>という根拠のない思い込みかもしれません。ただ、ひとつ間違いなく言えることは、その<空気>は参加されている皆さんが作り出しているものだということです。

 

今回は懇親会にほとんど出られず、最後の二次会のみ私は出席しました。

その席での私の<ディーピカイチ発言>が、事後も含め大分物議を醸しているようです(笑)。事の始まりは、「インド沼の民は、女性ファンが多い。男優がカッコいいから?」という話の流れからでした。

いや女優さんも…となってからの私の発言です。

→SNSの投稿で、ディーピカーは超絶美女的な書き込みがあって、まだその方の名前を覚えきっていなかった私は、「ディーピカイチ」とそのまま?読んじゃいました(笑)。名前の途中で改行してあったのか、それともディーピカピカイチと重ね読みしたのか、文脈から勝手にそう思い込んで読んだのか、今となっては定かではありません。でも、その場にいた皆さんからは「分かる、分かる」「次は<ディーピカイチまつり>」という優しいお言葉を次々といただきました(笑)。

 

いつもの長いあとがき

 

このところの壁新聞がペースダウンしたのは、病気で自宅療養していたことに加え、まちポレの公式Twitter(現、X)をはじめたからです。

もともと壁新聞自体が、日常の「そういえば」という呟きに枝葉を付けて膨らませた連作みたいなものなので、ある意味140文字という制限のあるTwitterは向いているのかもしれません。

ならば、電子版のアーカイブならという声もあるかもしれませんが、何でもかんでも過去のものを発行するというわけではなく、こちらも最新号に絡めて取り挙げているので必然的に空いてしまうわけです。

 

先日の公休日が一日中雨だった日、ついつい外出が億劫になり、録画リストの中から「雨あがる」を見ました。

24年前の作品だし、初見だった私は山本周五郎原作ということさえ忘れて見始めました。そして、ラストに至ってやっとポスタービジュアルの意味を知ることになりました。

 

続けて、今度は「七人の侍」です。たまたまその二日前に放送があったのです。いやたまたまではなく、同じ局の放送なんだから、恩師と子弟という編成にしたんでしょうね(更にその翌日は「蜘蛛巣城」がオンエアー)。

しかし、3時間27分という時間を同居人がいる自宅で作り出すのはかなりの至難の業です。案の定、まもなく前半終了というインターバル前に「ご飯だよー」というお声が掛かってしまい、結果的に3回に分けての鑑賞になってしまいました。

この放送はインターバルも含めノーカットでしたが、早坂文雄さんの音楽が流れる休憩時間には、前半の名場面の画像がいくつもインサートされていました。旧作の放送前にはよく「不適切な表現がありますが、オリジナルを尊重し」といったスーパーが流れることがありますが、映画館の暗闇ならともかく、自宅鑑賞の場合のコレは仕方ないでしょう。ちなみにオリジナルのフィルムは黒い画面に音楽が流れるだけ。最後の「まもなく後半が始まります」というスーパーはあったかなぁ?

こちらもおよそ33年振り4回目の鑑賞となりましたが、その1991年のリバイバルは、最新SFXを駆使した「ターミネーター2」とほぼ同時期になり、映画史に残る作品を同年に公開できて、感無量でした。

今回の鑑賞での新しい発見は、志村喬さん扮する勘兵衛がカッタッパとダブって仕方なかったことですかね(笑)。それだけの年月が流れたということか。

 

今回は当初、「超弩級」は仮題のつもりで書き出したのですが、「RRR」に始まり、ディーピカイチ様を挟んで、「七人の侍」で締めるというその通りの構成になったかも(笑)。                   (沼田)